十干とは
(1)五行説
五行説とは、古代の中国の思想で世の中は全て「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つからなるという思想である。また、木は燃えて火を作り火は灰から土を作る、土は金を作り、金から水ができる、そして水は木を育てる。という。
(2)陰陽道
これも中国からきた思想で、全ては「陰」と「陽」の2つに分けられるというものである。これと五行説が結びつき陰陽五行説と言われる。
(3)十干
10を周期とする十干は、陰陽五行説と結びついて、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸。きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと、となった。
つまり、五行説の木、火、土、金、水がそれぞれ陰と陽、兄と弟に別れて十干になる。
現在では六十干支を指すようになっている。
五行 陰陽 十干 よみ 意味
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木 陽 甲 こう
木の兄=きのえ
陰 乙
おつ 木の弟=きのと
火 陽 丙 へい
火の兄=ひのえ
陰 丁
てい 火の弟=ひのと
土 陽 戊 ぼ
土の兄=つちのえ
陰 己
ぎ 土の弟=つちのと
金 陽 庚 こう
金の兄=かのえ
陰 辛
しん 金の弟=かのと
水 陽 壬 じん
水の兄=みずのえ
陰 癸
き 水の弟=みずのと
12支とは
十二支とは、子、丑、寅と12の周期で月を表す記号であったが、これを覚えやすくするために動物を割り振ったものである。十二支は、月だけでなく、年や日、時間、また方位にも割り当てられている。
子 ね
丑 うし
寅 とら
卯 う
辰 たつ
巳 み
午 うま
未 ひつじ
申 さる
酉 とり
戌 いぬ
亥 い
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