青宿鹿島神社の氏子代表は、座本、仲之町、堤根と云われる3軒が担当し、当家(とうや)と呼ばれ、当家は神社の田圃を1年間耕作し、12月の祭礼の日に神様と氏子に今年の作柄を報告し、氏子全員で今後1年間の五穀豊穣、家内安全をお祈りします。
祭礼の前日に、「上働」と呼ばれる代表3軒と翌年の代表になる「下働」3軒は座本の家に集まり、祭礼の準備をします。神社の鳥居にかける大きいしめ縄と、拝殿、本殿、神輿御仮屋用の小さいしめ縄を作成し、去年のものと交換し、神社拝殿、境内を清めます。これらは男の仕事です。
また、座本は釜じめというお札を用意して、氏子は座本宅にそれをいただきに行きます。これは神職と総奉行が担当します。
女の仕事は、直会の料理作りや買い出しなどで、今年の当家と翌年の当家6軒の奥様方が担当します。
いよいよ祭礼の日、氏子が鹿島神社拝殿に集まり、神職による祝詞奏上、氏子の玉串奉天の後、氏子全員で甘酒をいただききます。最後に氏子総代による神社式手締めで祭礼は終了し、続いて自分の使った座布団を持って、直会会場である青宿公会堂に移動します。
直会とは祭りが終わって平常に戻る(なおる)ための儀式であり、神祭のあとの付帯行事であるとされておりますが、青宿鹿島神社祭礼の直会は祭礼の核心と言っても過言ではありません。
祭礼が終わり、直会を行った後、今年の座本宅において、氏子総代と当家は、翌年の当家である、座本、仲之町、堤根を、下働のなかから決める会合を行います。翌年の当家が決定すると今年の座本の家にある御神体は翌年の座本の家に移され、翌年の祭礼の日まで座本が管理します。御神体の中には、今年の作柄や1年間の国内外の主な出来事などを氏子総代が書き留めたものが保管されており、座本以外が中を見ることはご法度とされ、見ると目がつぶれとも言われています。御神体の移動時は氏子総代を中心に旧代表、新代表で行列を作り、「下にー、下に」と声をかけながら、新座本が頭の上に御神体を持ち上げて歩きます。青宿鹿島神社祭礼の夜は、さながら大名行列のようです。
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平成16年度 12月12日(日) |
氏子総代 長南武夫 石川皓一 長南次男 小倉秀夫
本年度当家 上働 長南健二(座本)、長南豊(仲之町)、小倉廣(堤根)
次年度当家 下慟 小倉和男、吉田敬介、今井修一 |
12月11日(本祭前日準備編) |
時 間 |
男 |
女 |
8:00 |
上働集合 |
8:30 |
下働集合 |
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お茶、簡単な打ち合わせ |
8:50 |
しめ縄作成
@鳥居用しめ縄(大) 1
Aその他(小) 4
B一山 1 |
直会料理
甘酒
昼食準備 |
11:00 |
総代到着 |
12:00 |
昼 食 |
12:30 |
神主到着 |
13:00 |
釜締め 15:00まで(神主、総代) |
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上働、下働神社へ
@しめ縄飾り(鳥居用、一山)
A神社屋根清掃
B拝殿、本殿、境内清掃
Cしめ縄飾(小×4)
D串付紙垂(36)
E奉納布巾
F公会堂より御座、垂幕持込
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氏子に甘酒接待
(15:00まで)
夕食準備
買出し等 |
18:00 |
夕 食 |
19:30 |
解 散 |
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